ロングテールSEOとは?キーワードの選び方やメリット・デメリットを解説
自分でできるSEO
2024.12.01
ロングテールSEOって聞いたことありますか?
ロングテールSEOとは、簡単に説明すると、特定のニッチなキーワードを狙って、GoogleやYahoo!など自然検索からの訪問者を増やすための対策のことを指します。
今回は、ロングテールSEOの基本的な考え方やキーワードの選び方、ロングテールSEOのメリット・デメリットについても分かりやすく紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
ロングテールSEOとは?
ロングテールSEOとは、特定のニッチなキーワードを使って検索エンジンからの流入数を増やすための対策です。
例えば、「靴」というビッグキーワードでは競争が激しい傾向があるのでSEOの難易度が非常に高くなってしまいますが、「東京 赤いスニーカー 店舗」や「秋 トレンド スニーカー」といった具体的な単語を含めたキーワードで狙うことで、赤いスニーカーや、トレンドのスニーカーを求めてるユーザーに向けて自社の商品やサイトを閲覧してもらいやすくなります。
ロングテールキーワードの特徴は、「靴」「靴 スニーカー」などのビッグキーワードに比べて、競合数が少ないことです。
少ない競合の中でSEO対策を行うことで、上位表示を狙いやすく、購入につながる可能性も高まります。ロングテールキーワードを活用し、SEOを行うことで、色んなキーワードから流入数を増やすことができ、効率的に集客することができます。
「ロングテール」の由来について
ロングテールという言葉は、もともと統計学から来ています。特に、売上や検索キーワードの分布において、少数の大ヒット商品や人気キーワードの背後に、多くのニッチな商品やマイナーなキーワードが存在することを示しています。
この概念は全体の80%の結果が20%の要因から生まれるという考え方を示唆する「パレートの法則」にも関連していて、ロングテールSEOでは、検索ボリュームや競争が少ないキーワードを狙っていくことで、効率的に流入数を獲得することができるようになります。
こうした戦略を活用することで、特定のユーザーに向けてアピールしていくことができます。
ロングテールSEOの3つのメリット
ロングテールSEOは、ニッチなキーワードを活用して効果的に集客する手法です。
今回は、その具体的なメリットを3つご紹介します。これらを理解することで、より効率的なSEO戦略を立てるヒントとなるかと思います。
上位表示を狙いやすい
ロングテールSEOの最大のメリットの一つは、上位表示を狙いやすい点です。
一般的に、「ダイエット」や「旅行」といったビッグキーワードは競争が激しく、SEOを行っていても上位表示が難しいです。加えて多くの企業が同じキーワードをターゲットにしていることが考えられるので、上位表示されるまでに多くの時間とコストが欠かせません。
一方で「糖質制限 ダイエット レシピ」や「北陸 家族旅行 おすすめスポット」といったロングテールキーワードでは、検索ボリュームは少ないですが、競争は激しくありませんので、SEOでの成果を得やすい傾向があります。
特定のニーズを持つユーザーに対してピンポイントでアプローチできるため、ビッグキーワードと比較してみると、きちんとSEOを行っていれば上位表示しやすくなっています。
このように、ロングテールSEOを活用することで、特定のターゲット層にリーチしやすく、結果として質の高いユーザーをサイトに呼び込むことが可能です。また、上位表示を狙いやすいことは、広告費用の削減や、企業のブランド力向上にもつながります。
コンバージョンに繋がりやすいユーザーの流入が見込める
ロングテールSEOでは、コンバージョンに繋がりやすいユーザーの流入が見込めることができます。
ロングテールキーワードは、特定のニーズを持つユーザーが使用することが多く、明確な意図がある上で検索するため、お問い合わせや資料請求などアクションに繋がる可能性が高まります。
たとえば、「初心者向け ヨガクラス おすすめ」や「低予算 宿泊 沖縄旅行」といったキーワードは、特定の条件や要望を持ったユーザーが検索することが多い為、ユーザーに合わせたページやコラムを提供することで、情報を求めているユーザーの目に留まる機会を増やすことができます。特定のユーザー向けのコンテンツを作成することでコンバージョンに繋がりやすくなりますので、積極的に取り入れていくことをオススメします。
サイトに訪れたユーザーは自分のニーズに合った情報を得ることができた満足感から、より高い確率で購入や問い合わせに至ることが期待できますし、特定の問題を解決する内容は、ユーザーの信頼感を高めることにも繋がるので、リピーターやファンの獲得などにも貢献することができます。
中長期的に安定した集客が見込める
3つ目のメリットは、中長期的に安定した集客が見込める点です。ロングテールキーワードは、競争が少ないため、一度上位表示されると長期間安定して上位表示を維持することができます。検索ボリューム自体は少ないですが、ロングテールキーワードを複数取り入れることで、一定のアクセスを稼ぐことができますので、安定した集客が行いやすくなります。
ロングテールSEOを実施することで、サイト全体の信頼性が向上し、新たなユーザーの流入が期待できます。
特定のキーワードでの集客が安定すれば、サイト運営者は新しいコンテンツの追加や改善に注力することもできますし、さらなる集客効果を高めることもできるようになってきます。
ロングテールSEOの2つのデメリット
ロングテールSEOには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。ここでは、ロングテールSEOを実施する際に注意すべき2つのデメリットをご紹介します。
一気にアクセスやCV数を増やすことが難しい
ロングテールSEOのデメリットの一つは、一気にアクセスやコンバージョン(CV)数を増やすことが難しい点です。
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないため、一つのキーワードから得られるアクセスやCV数は限られています。
そのため、短期間で大きな成果を上げることが難しいとされています。
ビッグキーワードをターゲットにした場合ですと、「旅行」や「ダイエット」など特定のジャンルに関心がある多くのユーザーにアプローチできるため、上位表示できれば瞬時にアクセスを集めることができます。
しかし、ロングテールの場合は、複数の単語を組み合わせたキーワードでの対策となるため、ターゲットが絞られ、結果が出るまでに一定の期間がかかってしまいます。
コンテンツを継続的に更新し、最適化していく必要もあるので、短期間で効果を出したい方には向かない場合もあります。
コンテンツの作成・管理のリソースや予算をとる必要がある
もう一つは、コンテンツの作成や管理にリソースや予算を取る必要がある点です。
ロングテールSEOでは、ニッチなキーワードをターゲットにした多様なコンテンツが求められます。質の高い記事や情報を提供するためには、一定のリソースが必要です。
特に、複数のロングテールキーワードを狙う場合、それぞれに対応したコンテンツを作成しなければなりません。
質の高いコンテンツを作成するためには、適切なキーワードの選定やライティング・デザインが必要となってきます。
SEO対策を行うためには専門知識がないと難しいため、業者に依頼したり、ツールを使用する際には予算がかさんでしまうことも考えられます。
検索エンジンのアルゴリズムやユーザーのニーズは常に変化していくものなので、傾向に合せて最新の情報に差し替えたりと定期的なメンテナンスが欠かせません。
ビッグワード・ミドルワードとの違い
ビッグキーワードとは、「ダイエット」など検索ボリュームが非常に大きく、競争も激しいキーワードのことを指します。
対策するキーワードにもよりますが、基本的にビッグキーワードでの対策は難易度が高く、大幅なコストやリソースがかかってくることがありますので、これからSEO対策を始める方は、次に紹介するミドルワード・ロングテールでの対策がオススメとなります。
ミドルキーワードは「ダイエット 方法」などもう少し具体性のあるキーワードとなるので、ビッグキーワードよりも検索ボリュームが落ちますが、競争もビッグキーワードと比べてそこまで激しくありません。
そして、ロングテールキーワードは、ミドルキーワードよりも、さらに具体的なニーズをもつユーザーが検索する傾向にあるため、検索ボリュームは小さいですが、競争も少ないです。「自宅 ダイエット 方法」などがキーワード例として挙げられます。ロングテールキーワードを活用することで、特定のニーズに応える記事を作成しやすくなり、よりターゲット層に響くコンテンツを提供することができますので、活用してみてください!
ロングテールキーワードの選び方
ロングテールキーワードは、特定のニーズを持つユーザーに効果的な戦略です。
ここでは、ロングテールキーワードを選ぶ際のポイントをご紹介しますので、正しいキーワードを見つけて、SEO効果を高めましょう。
Googleのサジェストを参考にする
ロングテールキーワードの選び方の一つに、Googleのサジェスト機能を活用する方法があります。
検索ボックスにキーワードを入力すると、自動的に関連する検索キーワードが表示されるかと思いますが、このキーワードの一覧をサジェストと言います。このサジェストは、実際のユーザーの検索データに基づいて表示されますので、具体的なキーワードやフレーズを探すのに役立ちます。
例えば、「ダイエット」と入力すると、「ダイエット 運動」や「ダイエット おやつ」などの関連キーワードが表示されます。サジェストを確認することで、ユーザーが実際にどんな情報を求めているのかが一目で分かるようになっているので、記事テーマの参考として活用してみてください。
ツールを使って調査する
ロングテールキーワードを選ぶ際には、ツールを活用することもオススメです。
よく使われているのが、GoogleキーワードプランナーやAhrefs、Ubersuggestなどのツールです。特定のキーワードを入力することで、キーワードに関連するキーワードを提案してくれます。
キーワードごとの予想流入数なども表示してくれるものもあるので、最適なロングテールキーワードを見つけたいときには活用してみてください。
ツールを使うことで、自分が狙うべきロングテールキーワードの候補を一度に把握することができます。
また、効果的なロングテールキーワードの選定や、競合サイトの分析なども簡単に行えますので、目的に沿った記事を作成し結果へと繋げることができるようになります。
ぜひ、これらのツールを積極的に活用して、効果的なキーワード選定を行いましょう。
ロングテールSEOの注意点
ここでは、ロングテールSEOを行う上で抑えておくべき注意点について紹介します。
同じような内容のコンテンツは作成しない
ロングテールSEOを活用する際、同じような内容のコンテンツは掲載しないようにしましょう。
Googleは、ユーザーにとって有益な情報を提供することを目的としているので、重複するコンテンツは評価が低くなる傾向があります。同じような内容の記事を作成してしまうと、それぞれのページが競合してしまい、結果的にどのページも評価されにくくなる可能性があります。
また、ユーザーにとっても、同じ内容を繰り返すページはオリジナリティがなく、価値が低いと感じられることが多いです。
ユーザーが飽きないよう、常に新しい情報や独自性の高い価値のあるコンテンツを掲載するように心がけましょう。
似たようなコンテンツを複数ページ掲載してしまうと、ページの滞在時間が短くなり、直帰率が上昇し、評価が上がらなくなってしまう可能性もあるので注意して取り組むようにしてください。
ロングテールSEOで成功するための3つのポイント
ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成する
ロングテールSEOで最も重要なのは、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成することです。
ユーザーが求める情報を適切に提供することでGoogleから高い評価を得られるようになります。まずは、キーワードを選定し、その背後にあるユーザーのニーズを理解することを意識して構成を練るようしてください。
たとえば、「ダイエットレシピ」というキーワードであれば、検索するユーザーは健康的な食事や低カロリーの料理を求めている可能性が考えられます。ユーザーが求める情報を提供するために、栄養価や簡単な調理法を盛り込んだコンテンツを提案しましょう。
また、「ダイエットに効果的な食材」や「食事制限中の注意点」など、ユーザーの興味を惹くような関連性の高いトピックを加えることで、より深い情報を提供できます。
内部リンクを適切に・分かりやすく配置する
内部リンクは、ウェブサイト内で異なるページ同士を繋げる役割を果たします。適切な位置に分かりやすく内部リンクを配置することで、検索エンジンのクロールを助け、ユーザーに対して他ページの存在を認知度を高めることができます。
新たにリンクを設置する際は、関連性の高いページを選び、アンカーテキストとして明確に分かりやすく配置することが重要です。これにより、ユーザーにも、Googleにもページの内容を適切に伝えることができるようになります。
そして、過剰な内部リンクは避け、必要な所に必要な分だけを設定するようにしてください。意味のあるリンクを貼ることで、ユーザー体験が向上し、SEOにも好影響を与えます。逆に、無意味に大量の内部リンクを貼ってしまうとGoogleからの評価を下げてしまうことも考えられますので、注意してください。
コンテンツを定期的に更新する
コンテンツの定期的な更新は、SEOに好影響を与えるだけでなく、ユーザーからの信頼性の向上や記事の鮮度を維持した高品質な情報を提供することが出来ます。更新の際には、新しい情報を追加し、既存の情報を最新のものに修正することが重要です。
また、コンテンツの改善には、定期的な分析が欠かせません。Google Analyticsやサーチコンソールを利用し、ユーザーの行動や検索トレンドを把握しましょう。このデータを元に、価値のある更新を行うことができます。
さらに、定期的な更新により、サイトのクロール頻度が向上し、新たに投稿したコンテンツが早期にインデックスされる可能性が高まります。
これにより、検索順位の向上や、ロングテールキーワードでのアクセス獲得が期待できます。
まとめ:ロングテールSEOで中長期的な集客を目指しましょう
ロングテールSEOは、中長期的な集客に有効な手法です。内部リンクの適切な配置やコンテンツの定期的な更新により、複数のロングテールキーワードで検索順位を上げることができれば、多くのユーザーにアクセスしてもらえるようになります。
今回解説したポイントを踏まえて、ロングテールSEOに取り組んでみてください。
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この記事を書いた人
自分でできるSEO編集部 (SEOコンサルタント)
SEO業界歴10年以上の知識と、4,000キーワードを超える豊富な実績で得たノウハウによる「自分でできるSEO」など役立つ情報や、対策実績を配信していきます。