SSLにはSEO効果がある?検索順位への影響とHTTPS化後の確認ポイントを解説
自分でできるSEO
2026.06.26

Webサイトを運営していると、「SSL化はSEOに効果があるのか」「httpのままだと検索順位に影響するのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
特に、古くから運用しているサイトや、しばらくSEOの見直しをしていないサイトでは、SSL化の必要性をなんとなく理解していても、検索順位との関係までは分かりにくいものです。
この記事では、SSL化とSEO効果の関係や、HTTPとHTTPSの違い、SSL化後に確認すべきSEO上のポイントを解説します。
皆さんのWebサイトの運営に、ぜひ役立ててみてください。
【この記事で分かること】
・SSL化がSEOに与える影響
・HTTPとHTTPSの違い
・SSL化がSEOに効果的とされる理由
・HTTPS化後に確認すべきSEO上の注意点
・SSL化済みでも内部SEOを見直すべき理由
目次
SSLにはSEO効果があるが、それだけで検索順位が上がるわけではない
GoogleはHTTPSをランキングシグナルとして扱っている
Googleは公式ブログで、HTTPSをランキングシグナルとして使用していることを公表しています。
そのため、SSL化はSEOと無関係な対応ではありません。HTTPSで配信されているかどうかは、検索順位を決める要素のひとつとして扱われます。
ただし、ここで重要なのは「要素のひとつ」という点です。検索順位はHTTPSだけで決まるものではありません。
SSL化はSEOにおける基本対応ではありますが、それ単体で大きな順位上昇を狙う施策ではないと考えておく必要があります。
ただし、SSL化だけで大きく順位が上がるわけではない
SSL化はSEOに効果的に働く可能性がありますが、SSL化しただけで検索順位が大きく上がるわけではありません。
Googleは同じ公式ブログの中で、HTTPSを軽量なランキングシグナルとして扱い、高品質なコンテンツなどと比べると重みは小さいと説明しています。
検索順位は、ページの内容が検索意図に合っているか、情報が十分か、サイト構造が分かりやすいか、ユーザーが使いやすいかなど、複数の要素から判断されます。
Google検索セントラルでも、検索ランキングシステムは多数の要素やシグナルを見ていると説明されています。
つまり、SSL化は「順位を上げるための決め手」ではなく、「SEOに取り組む前に整えておくべき前提」のひとつです。
コンテンツが薄いままSSL化しても、検索ユーザーの疑問に答えられていなければ上位表示は難しくなります。
現在のSEOでは安全性・信頼性・UXの土台として重要
SSL化は、ユーザーが不安なくサイトを閲覧・利用するための土台であり、現在のSEOで重視される安全性・信頼性・UXにも関わる対応です。
どれだけ有益な情報を掲載していても、ページを開いたときに警告が表示されたり、フォーム入力時に不安を与えたりすれば、ユーザーは途中で離脱する可能性があります。
これは検索流入後の体験を損なう要因になります。
SEOの実務では、SSL化を「順位を上げるための施策」というより、ユーザーが安心してページを読み、問い合わせや資料請求などの行動に進める状態を整える基本対応として考えると良いでしょう。
コンテンツの価値を正しく届けるためにも、安全性・信頼性・UXの土台を整えておくことが大切です。
そもそもSSL化とは?初心者向けに解説

SSL化とは、Webサイトとユーザーのブラウザ間で行われる通信を暗号化する対応です。
Webサイトを閲覧するとき、ブラウザとサーバーの間ではデータがやり取りされています。
SSL化されている場合、この通信内容が暗号化され、第三者に読み取られにくい状態になります。
現在は厳密にはTLSという技術が使われることが一般的ですが、Webサイト運用の現場では今でも「SSL化」「SSL証明書」という表現が広く使われています。
本記事でも、一般的な表現としてSSL化と記載します。
HTTPとHTTPSの違い
HTTPとHTTPSの違いは、通信が暗号化されているかどうかです。 HTTPは暗号化されていない通信方式で、URLは「http://」から始まります。 一方、HTTPSはSSL/TLSによって通信が暗号化された状態で、URLは「https://」から始まります。
ブラウザ上でも違いを確認できます。 HTTPSのページではアドレスバーに鍵マークが表示されることがあり、HTTPのページでは「保護されていない通信」といった表示が出る場合があります。

常時SSL化とはサイト全体をHTTPS化すること
SSL化は、ブラウザの警告表示によるユーザーの不安を避けるうえで重要です。
前述した、HTTP(SSL未対応)の際の「保護されていない通信」の表示は、Webに詳しくないユーザーにも伝わりやすい不安要素です。
ページの内容が丁寧に作られていても、開いた瞬間に警告が出ていれば、読み進める前に離脱される可能性があります。
コンテンツの充実により流入を増やしても、訪問後に不安を与えてしまえば成果につながりにくくなります。
SSL化によるSEO効果は、検索順位だけではなく、検索結果から訪れたユーザーへの安心感としても現れます。
問い合わせフォームや資料請求ページを安心して利用してもらいやすい
SSL化は、問い合わせフォームや資料請求ページを安心して利用してもらうためにも必要です。
企業サイトでは、氏名、会社名、メールアドレス、電話番号などを入力してもらう場面があります。
そのページがHTTPのままだったり、警告表示が出たりすると、ユーザーは送信をためらうかもしれません。
特にBtoBサイトでは、資料請求や問い合わせが商談の入口になることも多く、フォームでの離脱はそのまま機会損失につながります。
Webサイトへ集客したユーザーを成果につなげるには、フォームに進んだ後の安心感まで考える必要があります。
安全に利用できるサイトとして信頼性を保ちやすい
SSL化は、安全に利用できるサイトとしての信頼性を保つための基本対応です。 もちろん、SSL化だけで企業の信頼性が決まるわけではありません。会社情報、サービス内容、料金、実績、問い合わせ先などが分かりやすく掲載されていることも重要です。 ただし、SSL化されていないサイトは、その前段階で不安を与える可能性があります。 多くの企業サイトがHTTPS化されている現在、HTTPのままだと、古いサイト、管理が行き届いていないサイトという印象を持たれることもあります。 SEOでは、検索エンジンに評価されることだけでなく、ユーザーに信頼してもらえる状態を整えることも欠かせません。
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httpからhttpsへ正しくリダイレクトされているか
SSL化後は、HTTPのURLからHTTPSのURLへ正しくリダイレクトされているか確認する必要があります。
たとえば、ユーザーが「http://example.com」にアクセスしたとき、自動的に「https://example.com」へ転送される状態が望ましいです。
リダイレクトが不十分だと、HTTP版とHTTPS版の両方にアクセスできる状態になることがあります。
同じ内容のページが複数存在するように見え、検索エンジンが正規URLを判断しにくくなったり、評価の下落につながる恐れがあります。
特に主要ページは、正常にリダイレクトが行われているかを必ず確認しておきましょう。
canonical・内部リンク・サイトマップがhttpsに統一されているか
SSL化後は、canonical、内部リンク、XMLサイトマップのURLをHTTPSに統一する必要があります。
canonicalは、重複または類似するページがある際に、検索エンジンに正規URLを伝えるための指定です。
HTTPS化後もcanonicalがHTTPのままだと、検索エンジンに古いHTTP版URLを正規ページとして伝えてしまう可能性があります。
その結果、HTTPS版を正規URLとして評価してほしいにもかかわらず、サイト運営者の意図と異なるシグナルを送ることになります。
内部リンクやXMLサイトマップも同様です。
グローバルナビ、フッター、記事本文、バナーなどにHTTPのリンクが残っていると、クリックのたびにHTTPSへ転送される状態になります。
表示上は問題なく見えても、サイト内部のURLが整理されていない状態になるため、できるだけHTTPSのURLに統一しておくことが大切です。
SSL化後は、canonical・内部リンク・XMLサイトマップの3点をあわせて確認しましょう。
画像・CSS・JavaScriptがhttpで読み込まれていないか
ページのURLがHTTPSになっていても、画像、CSS、JavaScriptなどがHTTPのまま読み込まれている場合があります。
これは混在コンテンツと呼ばれる状態です。
たとえば、ページ自体は「https://」で表示されているのに、本文中の画像だけが「http://」で読み込まれているケースが該当します。
ブラウザによっては警告が表示されたり、一部のコンテンツが正しく表示されなかったりすることがあります。
長く運用しているサイトでは、過去にアップロードした画像、古いバナー、CSS内の背景画像、外部サービスの埋め込みコード、PDFへのリンクなどにHTTPが残りがちです。
見た目だけでは気づきにくいため、ブラウザの検証ツールやチェックツールを使って確認しましょう。
GoogleChromeで確認する場合は、対象ページを開いて右クリックし、「検証」からConsoleタブを確認します。
混在コンテンツがある場合、「Mixed Content」などの警告が表示されることがあります。
あわせてNetworkタブでページを再読み込みし、読み込まれている画像・CSS・JavaScriptなどのURLに「http://」が残っていないか確認すると、原因となっているファイルを見つけやすくなります。
Search Consoleでインデックスや流入の変化を確認しているか
SSL化後は、Search Consoleでインデックス状況や検索流入の変化を確認しましょう。
Search ConsoleのHTTPSレポートでは、HTTPSとして検索に配信されるページの状況や、HTTPSとして配信されない原因を確認できます。
参照:Search Console の新しい HTTPS レポート
確認したいのは、HTTPSのページがインデックスされているか、HTTPのページが残り続けていないか、検索パフォーマンスに大きな変動がないか、クリック数や表示回数が急に落ちていないかです。
ただし、SSL化直後は、検索エンジンが新しいURLを認識するまでに時間がかかる場合があります。
短期間の変動だけで判断せず、数週間単位で推移を見ましょう。
検索流入が大きく落ちた場合は、リダイレクト、canonical、内部リンク、サイトマップ、noindex設定などに問題がないか確認する必要があります。
SSL化によるSEO効果に関するよくある質問
SSL化すれば検索順位は上がりますか?
SSL化はSEOに関係しますが、SSL化しただけで検索順位が大きく上がるとは限りません。
HTTPSはランキングシグナルのひとつです。
ただし、検索順位はコンテンツの質、検索意図との一致、サイト構造、ユーザー体験などを含めて総合的に判断されます。
SSL化は、SEOの土台を整える対応と考えるのが自然です。
SSL化していないサイトはSEOで不利になりますか?
SSL化していないサイトは、SEO上不利になる可能性があります。
Googleは、ユーザーが安全に利用できるサイトを評価する考え方を重視しており、HTTPSもランキングシグナルの1つとされています。
SSL化は順位を大きく上げるための施策というより、現在のサイト運用における基本的なセキュリティ対応です。
現在は多くのWebサイトがSSL化されているため、HTTPのままのサイトは安全性や信頼性の面で見劣りしやすくなります。
また、ブラウザ上に「保護されていない通信」と表示されると、ユーザーに不安を与え、問い合わせや資料請求の前に離脱される可能性もあるため、
ユーザーに安心して利用してもらうためにも、SSL化は早めに対応しておきたい項目です。
無料SSLと有料SSLでSEO効果は変わりますか?
無料SSLと有料SSLの違いだけで、SEO効果が大きく変わるわけではありません。
SEOの観点で重要なのは、WebサイトがHTTPSで正しく表示されていることです。
無料SSLでも、適切に設定されていればHTTPS化は可能です。
有料SSLは、証明書の種類、企業認証の有無、保証内容、サポート体制などで違いが出る場合があります。
SSL化済みでも内部SEOを見直す必要はありますか?
SSL化済みでも、内部SEOの見直しは必要です。
SSL化はSEOの土台ですが、それだけでサイト全体の評価が整うわけではありません。
URLの統一、内部リンク、canonical、サイトマップ、ページ構成、コンテンツ内容まで確認する必要があります。
まとめ|SSL化はSEOの土台。内部SEOまで整えることが重要
SSL化は、SEOにおいて重要な基本対応です。
GoogleはHTTPSをランキングシグナルとして扱っており、ユーザーが安心してWebサイトを利用できる状態を整えるうえでも欠かせません。
ただし、SSL化だけで検索順位が大きく上がるわけではありません。
SEOでは、コンテンツの質、検索意図との一致、サイト構造、内部リンク、ユーザー体験などが総合的に評価されます。
HTTPS化後は、リダイレクト、canonical、内部リンク、サイトマップ、混在コンテンツ、Search Consoleでのインデックス状況を確認しましょう。
SSL化はSEO対策のゴールではなく、内部SEOを見直すきっかけです。
検索エンジンに正しくページ情報を伝え、ユーザーにも安心して利用してもらえる状態を整えることが大切です。
SSL化をはじめとする内部SEOでお悩みの方へ
SSL化は、Webサイトを運営するうえで必ず確認しておきたい基本項目のひとつです。
ただ、SEO効果を意識したWebサイトの運営では、SSL化だけでなく、title・description・hタグの設定、内部リンクの調整、ページ表示速度の改善など、細かな修正が必要になることもあります。
とはいえ、通常業務と並行しながら、既存サイトの内部対策まで自社で対応するのは、簡単ではありません。
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自分でできるSEO編集部 (SEOコンサルタント)
SEO業界歴10年以上の知識と、4,000キーワードを超える豊富な実績で得たノウハウによる「自分でできるSEO」など役立つ情報や、対策実績を配信していきます。




