nofollowとは?設定方法や使い方、SEO対策への影響・効果を解説
自分でできるSEO
2024.06.11
nofollow属性とは、外部サイトへのリンクを貼る際に、Googleのクローラー(巡回ロボット)に対してリンク先と自社サイトとの関連付けやクローリング(読み込み)を行わないようにと伝えるための属性値です。
nofollowを適切に使用することは、自社サイトが積み重ねた評価を守るとともに、品質の低下を防ぐことに繋がるため非常に重要です。
とはいえ、「聞いたことはあるけれど、使い方が分からない」「そもそもnofollowって何?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、nofollow属性がSEO対策に与える影響や効果・指定方法について解説します。
目次
nofollow(ノーフォロー)属性とは
nofollow属性とは、自社サイトに貼った特定のリンクを、クローリングやインデックスしないようにと検索エンジンに意思表示をしたい時に指定する属性値です。
nofollow属性の役割とは
nofollow属性の役割は、自社サイトに設置したリンクから、外部のサイトに自社サイトの評価を受け渡したり、関連性の低いサイト・低品質なページと関連付けをしたりしないようにと検索エンジンに対してヒントを与えることです。
nofollowを指定せずにクローラーがリンクを辿ってしまうと、自社サイトが積み上げた評価を「リンクジュース」としてリンク先のサイトに受け渡してしまうことがあります。
自社サイトが得ている評価をリンク先に利用されることを防ぐためにも、やむを得ず自社サイトと関連性の低いサイトや低品質なページへのリンクを設置する場合は、nofollow属性を指定いただくことをお勧めいたします。
また、検索エンジンはリンク先サイトと自社サイトとの関連性や権威性、信頼性などにも注目しています。
「このサイトは関連性の低いサイトへのリンクを貼っている」「低品質なページにユーザーを誘導している」と判断された場合、自社サイトの評価までもがマイナスとなってしまう可能性もあるため注意が必要です。
なお、nofollowを指定したリンクは必ずしも除外されるわけではありません。
元々は必ず除外される「命令」として実装されていた属性ですが、2019年9月に仕様の変更があり、あくまでも「ヒント」という形に落ち着きました。
検索エンジンはリンク先の情報も検索結果の改善に有益なものとして評価しており、nofollowを「命令」としてしまうと、本来評価するべきリンクまで見逃してしまうことになるからです。
参考:Googleセントラル – 進化する nofollow – リンクの性質を識別する新しい方法
nofollowリンクと通常リンクはどう違う?
nofollowリンクと通常リンクとの違いは、設置されたリンクを検索エンジンがクロールし、リンクを設置したサイトの評価をリンク先に受け渡すかどうかです。
nofollowを指定したリンクからはリンクジュースの受け渡しがなくなる可能性が高まり、リンク先のページは被リンクによるSEOの効果を得にくくなります。
反対にnofollowを指定しない通常のリンクであれば、検索エンジンのクローラーは通常通りリンクを辿るため、リンク先への評価の受け渡しが行われます。
発リンク側のサイトの検索エンジンからの評価が高いほど、被リンクの効果は高まります。
nofollowの記述方法について
nofollowの指定方法は2つあります。
- 特定のリンクに対して指定する(aタグ内に記述)
- ページ内のすべてのリンクに対して指定する(head内のmetaタグ内に記述)
ここからは実際のコードを交えて紹介します。
特定のリンクに対して指定する
特定のリンクに対してnofollowを指定する場合は、html内のnofollowを指定したいリンクのaタグ内に記述します。
<a href=”https://example.com” rel=”nofollow”>Example Site</a>
ページ内のすべてのリンクに対して指定する
ページ内の全てのリンクに対してnofollowを指定する場合は、head内のmetaタグに記述します。
<meta name=”robots” content=“nofollow”>
nofollowの仲間、sponsoredとugcについて
リンクとの関係性をより明確に示すことができる属性値として「sponsored」と「ugc」というものがあります。
この二つの属性では、nofollowと同じように検索エンジンがリンクを辿らないようにヒントを与えることに加えて、それぞれのリンクのカテゴリーをより正確に検索エンジンに伝えることができます。
具体的には、「sponsored」は広告リンクなどの有料リンクであることを示し、「ugc」はコメントなどユーザーによって生成されるコンテンツであることを示します。
記述方法はとてもシンプルで、「nofollowの記述方法について」で紹介したコードのnofollowの部分を、sponsoredまたはugcに置き換えるだけで大丈夫です。
nofollow・sponsored・ugcはどんな時に使う?
nofollow・sponsored・ugcそれぞれの使い道と、設定が必要な理由についてより詳しく解説します。
有料リンク
広告のような有料リンクを掲載する時は「sponsored」の記述が推奨されています。
基本的にGoogleは、購入したリンクによって評価を集めてランキングを操作することを禁止しています。
可能であればそのようなリンクは削除するべきですが、やむを得ず掲載する場合にはsponsoredを記述しておくことをお勧めします。
ユーザーが生成するコンテンツ
コメントやレビューのような、ユーザーによって生成されるコンテンツに設置されたリンクには、「ugc」を記述することが推奨されています。
ユーザー生成コンテンツは管理者側での制御が難しく、スパムサイトや低品質なページへのリンクが貼られてしまうケースがあります。
そのようなリンクを放置してしまうと、スパムサイトの検索順位向上を手助けするサイトと検索エンジンに認識され、ペナルティを受ける可能性があるため、ugcを記述しておきましょう。
ちなみにWordPressの場合はWordPress5.3以降であれば、コメント内のリンクにはデフォルトでugcが付与されるようです。
やむを得ず関連性の低いサイトのリンクを設置する場合
Googleはリンク先のサイトとの関連性も評価しているため、そもそも関連性の低いリンクは貼るべきではありません。
しかし、やむを得ずリンクを設置しなければならないという場合には「nofollow」を付与しておきましょう。
まとめ
nofollowは、リンク先を検索エンジンにクロールさせたくない時・リンクジュースを受け渡したくない時に指定する属性値です。
適切に使用することで自社サイトを守ることに繋がるため、無関係なサイトや低品質なページへのリンク・ユーザー生成コンテンツ・有料リンクなどに心当たりのある方は、一度サイトの見直しをされてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人
自分でできるSEO編集部 (SEOコンサルタント)
SEO業界歴10年以上の知識と、4,000キーワードを超える豊富な実績で得たノウハウによる「自分でできるSEO」など役立つ情報や、対策実績を配信していきます。